委員長挨拶


日本キリスト教連合会
委員長 植松 誠

主に在る兄弟姉妹の皆様に、主の平和がありますように。
私は今年6月、日本キリスト教連合会の委員長に就任いたしました日本聖公会の植松誠と申します。現在、私は、日本聖公会北海道教区の主教として札幌に住んでおりますが、20数年前は、日本聖公会管区事務所総主事として、当時の日本キリスト教連合会委員長の亀谷荘司先生(日本福音教会連合検見川教会)をお支えする日キ連事務局として関わらせていただいたことをなつかしく思い出します。

昨年は戦後70周年の年でした。昨年6月23日には私は沖縄で沖縄戦終結の日を迎え、また8月6日、広島で、8月9日には長崎で原爆投下70周年を迎えました。何がその地で起こったかを思い起こしながら、そのいずれの地でも、いまだに多くの人々が苦しみ、傷つき、痛みを覚えているかを見て、戦争のむごたらしさと平和の尊さを改めて考えさせられました。

日本のキリスト教会にとって、「戦後」という命題は、いつも大きな意味を持ち、また私たちに日本で宣教する上での課題を投げかけます。日本において、私たちの教会は、どのような教会で、何を大事にし、何を伝え、どのように生きてきたかを振り返り、そしてこれからどのような教会として歩んでいくかを考えるときに、私たちは「戦後」という基軸から離れることはできないと思います。先の大戦で、日本のキリスト教会の多くは、当時の政府の政策に反対することができず、結果的に、戦争に教会を挙げて協力してしまったということを懺悔し、戦後は、「平和の器」として、私たちはキリストの福音に固く立ち、また、教会はいつの時代においても、預言者的使命を持っていることを覚えなければならないと思います。
私たちの国が、平和憲法のゆえに、戦後70年間、戦争に一度も関わらず、したがって戦争による死者が一人もなかったこと、また他国の人を一人も殺すことがなかったということは、私の出会う海外の人には信じられないほどの驚きを与えます。しかし、平和憲法の解釈を変更して、集団的自衛権行使を可能にする「安全保障関連法案」が昨年国会で採決され、海外に自衛隊を派遣すること、また場合によっては戦闘行為に入ることも今後あり得ることとなりました。改めて、日本のキリスト教会は、「戦後」の基軸の上で、「主の平和」を実現するために召されていることを覚えたいと思います。

日本キリスト教連合会の役員


委員長    植松誠    日本聖公会
副委員長   矢萩新一   日本聖公会
常任委員   大水文隆   カトリック中央協議会
久保公平   日本バプテスト連盟
白川道生   日本福音ルーテル教会
道家紀一   日本基督教団
廣瀬 薫   日本同盟基督教団
本田勝宏   日本アッセンブリーズ・オブ・ゴッド教団
矢木良雄   イムマヌエル綜合伝道団

顧 問    山北宣久   日本基督教団
渡邉純幸   日本福音ルーテル教会
髙見三明   カトリック中央協議会

常任委員会
法務顧問   櫻井圀郎   元東京基督教大学教授、「法と神学」のミニストリーズ代表

参 与    鈴木重義   日本バプテスト連盟
持永傳雄   日本福音キリスト教会
長尾博吉   日本福音ルーテル教会
今村嗣夫   日本基督教団

加盟団体


カトリック教会(カトリック中央協議会)会
日本基督教団
日本聖公会
日本バプテスト連盟
イエス之御霊教会教団
日本福音ルーテル教会
日本ホーリネス教団
日本アッセンブリーズ・オブ・ゴッド教団
日本イエス・キリスト教団
日本同盟基督教団
セブンスデー・アドベンチスト教団
聖イエス会
日本ナザレン教団
救世軍
イムマヌエル綜合伝道団
基督兄弟団
日本バプテスト同盟
日本アライアンス教団
ウェスレアン・ホーリネス教団
日本ルーテル教団
日本フリーメソジスト教団
基督聖協団
イエス福音教団
日本聖泉基督教会連合
日本福音教会連合
リーベンゼラ日本宣教団
日本福音教団
東洋宣教団きよめ教会

復活之キリスト教団
日本キリスト合同教会
道会
日本フェローシップ・ディコンリー伝道会
キリスト伝道団
日本福音基督教団
世田谷基督教会
聖泉基督教会連合荒川教会
日本聖公会東京教区
キリスト教朝顔教会
キリスト教待震集会
十貫坂教会
キリスト同信会
聖書キリスト教会
独立新生葛飾教会
渋谷日本基督会
若葉キリスト教会
キリスト友会東京月会
高校生聖書伝道協会
浦和福音自由教会
亀有キリスト福音教会
古川聖書バプテスト教会
城山キリスト教会
日本フォースクエア福音教団
名古屋クリスチャンセンター教会
日本キリスト合同東成教会
聖母マリア・聖マルコ日本コプト教会
シオンの群教会

関連団体


公益財団法人 日本宗教連盟

公益財団法人日本宗教連盟(略称:「日宗連」)は、宗教文化の振興をとおして心豊かな社会の形成をめざし、さらには世界平和へ貢献することを目的としています。
また、その目的を達成するため、信教の自由の尊重と擁護、並びに、政教分離の原則のもと、教派神道連合会、公益財団法人全日本仏教会、日本キリスト教連合会、神社本庁、公益財団法人新日本宗教団体連合会(以下「協賛団体」)及び、その他の団体と緊密に提携しながら活動しています。
日宗連は、信教の自由と政教分離の精神のもとにわが国において宗教団体相互の連絡、宗教文化の興隆、さらに世界平和への貢献を目的とし、昭和21年6月2日に結成されましたが、このたび平成24年4月1日より「公益財団法人」として生まれ変わりました。その歴史の土台の上に活動し、前進して行きます。

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